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本編の「ネコと文学と猫ブンガク」のバックナンバー


by suziestefan

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本のまくら24

下記のア~オの小説、随筆の冒頭部分(まくら)と、作家、作品名を組み合わせて下さい。
作家名 1 水上瀧太郎  2 尾崎一雄 3 松本清張 4 三島由紀夫 5 高見順
作品名 A 「草のいのちを」 B  「恐喝者」 C 「山の手の子」 D 「痩せた雄鶏」 E  「白鳥」
ア 「 ラジオが、『ロンド・カプリシオーゾ』というヴァイオリンのレコードをかけたので、ああ、あれか、と聞いているうち、妻が台所の方から出て来て、いきなりそれを止めたことがある。」
本のまくら24_b0358542_16322165.jpg




イ 「 門の木戸が開け放しに成っている。入ろうとすると、小さな黒犬が初めての訪問者である私の足許に擦り寄って来て、私が宛もその家の主人であるかのように、じゃれついた。門のなかは延び放題の雑草が、左様、私の蓬髪のごとくに乱れ枯れている。」

ウ 「 カーテンをあけると一面の雪景色だ。まだふりしきっている粉雪を寝起きの目で夢のつづきのようにぼんやり見ていると、急に何か思いついたように邦子の顔はかがやきだした。そうだ、雪の朝、それも可成の降りに、白鳥を乗りまわしたいというのが宿望だったのだ。」

エ 「 お屋敷の子と生まれた悲哀を、しみじみと知り初めたのはいつからであったろう。 一日一日と限りなき喜悦に満ちた世界に近づいて行くのだと、未来を持った少年の若々しい心も、時の進行につれていつかしら、何気なく過ぎてきた帰らぬ昨日に、身も魂も投げ出して追憶の甘き愁に耽りたいというはかない慰藉を弄ぶようになったから、私は私にいつもこう尋ねるのであった。」

オ 「 雨は三日間降りつづいて一日晴れた。その夜半からまた降りだした。 雨はさほどのことはなかったが、十時過ぎから眼もあけられぬような土砂降りとなった。雨という感じではなく、水がじかに地軸を狂暴に殴るのだ。すさまじい音である。」
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本のまくら24_b0358542_16325872.jpg

日本近代短篇小説選 昭和篇1 (岩波文庫)

岩波書店


by suziestefan | 2016-04-01 17:28 | ほんのまくらクイズ