本編の「ネコと文学と猫ブンガク」のバックナンバー


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本のまくら・高見順

 本のまくらクイズの回答。掲載した作品(もう1つのBlogも含む)を作家別にまくら(小説や随筆の冒頭部分)を記述。 今回は「タ」行の作家で高見順です。
嗚呼いやなことだ
 「その一   伊吹真治の手紙は、これを要約するならば、花輪恒雄の死は自殺に非ずして、どうしても他殺のやうであるからして、在京同志に真相調査を命ずるといふのであつた。」
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甘い土
「 急行『やまと』で、奈良駅に朝ついた佐伯は、古びたトランクをさげて出口に向う途中で、同じ汽車から降りたらしい女と、ふと視線が会つて、  『――や』 と、軽く頭をさげた。見覚えのある顔だが、誰だか忘れた。三十すぎと思われる顔に、齢に似合わぬ派手な化粧をし、アメリカ帰りのようなあちら物のケースを手にしている。」

今ひとたびの
「 あらざらん此の世の外の思ひ出に 今ひとたびの遭ふこともがな     その一   またしても、ここへ私は来た。 ここへ私は、この前の日曜も、そしてまたその前の日曜も――そのひとに今ひとたび会いたい一念で、そのひととかつて約束したこの時刻に正確に、あたかも犬のような……と恐らく人に笑われるかもしれない、信じ気つて疑わない愚直さで、いそいそとやつて来たのだが、待ち焦がれたそのひとは……。」
インテリゲンチア
「『ディクタフォン。……』   とつぶやいた。満岡久弥は自分がその口述録音器のディクタフォンのような気がして仕方がない。夕顔の花みたいな形をした受話器が自分のどこかに、ぽつかりと開いている。」
乾燥地帯
「 隠匿物資、隠退蔵物資、――今はもうこうした言葉を殆ど見かけなくなつたが、隠退蔵物資摘発事件といえば、一時は新聞紙上を頗る賑わしたものである。その頃、岩瀬は隠退蔵物資を種に詐欺を働いていた一人であつた。」
起承転々
「 事の起りは、すなはち、冷い飲物が漸く温かい飲物に取つて代らうとして、見渡したところ、どうやら彼是平均を保つてゐる初夏の夕まぐれ、神田の某喫茶店に佐伯と雅子が坐つてゐたすぐ側の丸テーブルに、印南を含めて三人の大学生が、偶然、席を取つたのに始まる。」
故旧忘れ得べき
「 Should auld acquaintance be forgot, And never brought to min’?  Should auld acquaintance be forgot, And auld lang syne? Robert Burns  第一節  そろそろ頭髪をからねばならぬと思ひついてから半月経ち、かうボサボサに成つてはどうしても今夜こそはと固い決心をしてからでも、尚三日ばかり経つて漸くのことで、躑躅の盆栽を沢山並べたその理髪店の敷居を小関は跨ぎ得た。」
滑稽的
 「 『正月だといふのに、人の死んだ話なんて、縁起でもないですが』 知り合ひのレヴュウ役者の梶原が私のところに年始に来て、――と言つてもレヴュウ役者のこと故、劇場がはねてからの夜ふけに来たので、その夜は私の家に泊ることになつた。」
この神のへど
「 どの神やらがへどをついた。 其へどの己は、其場にへたばつてゐて、どこへも、どこへも往くことが出来ない。   鴎 外   第一章 或る恐怖   薔薇の花が怖いと、もし誰かが諸君に呟いたとしたら、諸君はこれをどう思うか。この呟きにどう答えるであろうか。」
全女性進出行進曲「さきに、築地小劇場上演の創作劇のことを述べたさい、数すくないその上演創作劇のひとつとして紹介した円地文子(旧姓上田)の戯曲『晩春騒夜』は、長谷川時雨主宰の『女人芸術』の四号(昭和三年十月)に掲載されたものであった。」
ノーカナのこと 
「 私たちの班の将校の一人が、前線の部隊に転出することになつた。会をやれねばならぬと皆が言つた。けれども陥落直後のラングーンでは、宴を張れるようなところが無い。よつて私たちの宿舎の食堂でやることにした。」
敗戦日記(抄)
 「昭和二十年  八月十二日  新聞が来ない。 きやたつを担いで、かぼちやの交配をして廻つた。 快晴つづき。おかげで米の凶作からのがれられるらしい。」
裸木
「 雨戸を外から誰かが、忍びやかに叩いてゐる。はつと、女は眼をさました。いや、ずつと前からすでに、眼はあいてゐたようだとも女は思ふ。」

描写のうしろに寝てゐられない
「自然描写はかなはん   と、『文学界』の時評のなかで言つたところ、とんでもない暴言だと、翌月の『座談会』で川端康成氏に叱られた。私がなにかハツタリを言つたみたいな感じになつて了つた。」

都に夜のある如く
「 都に雨のふる如く  わが心にも涙ふる  心の底ににじみいる  この侘しさは何ならむ   ヴェルレーヌ   鈴木信太郎訳   都に夜のある如く  わが心にも夜がある  夜のしじまに忍びくる  このときめきは何ならむ   X氏即興吟   第一話  感じのある娘    一 『女をだますのは、簡単なのだが、だましたあとの始末が、簡単にいかない』 『お互いに、それで、困る』 『困ると思うから、だませない』 『君は、しかし、だいぶだましたろう』」

わが胸の底のここには
「 わが胸の底のここには言ひがたき秘密住めり  藤村   その一  ――私における恥の役割について   私は四十になつた。 まだ私は四十である――と言うべきかもしれないのだが、そして私にしても左様に言いたい想いの切なるものがあるにもかかわらず、四十の私の心身には早くも私のかつて予期
しなかつた老衰の翳がさしはじめた。」
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Three Men in a Boat, Oxford Bookworms Library: 1400 Headwords

Jerome K. Jerome / Oxford University Press


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by suziestefan | 2016-06-08 16:58 | ほんのまくらクイズ