本編の「ネコと文学と猫ブンガク」のバックナンバー


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本のまくらクイズ・三島由紀夫

本のまくらクイズの回答。掲載した作品(もう1つのBlogも含む)を作家別にまくら(小説や随筆の冒頭部分)を記述。 今回は「マ」行の作家で三島由紀夫です。
海と夕焼「 文永九年の晩夏のことである。のちに必要になるので附加えると、文永九年は西暦千二百七十二年である。  鎌倉建長寺裏の勝上ヶ岳へ、年老いた寺男と一人の少年が登ってゆく。寺男は夏のあいだも日ざかりに掃除をすまして、夕焼の美しそうな日には、日没前に勝上ヶ岳へ登るのを好んだ。」
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大阪の連込宿 「愛の渇き」の調査旅行の一夜 
「 宝塚滞在のための目算は立っていたが、大阪へ到着当夜の宿に困った私は、親戚のものの紹介状をさし出して、一夜の宿の世話を駅長に懇望した。」
音楽
「刊行者 序  汐見和順氏の『音楽』と題する、女性の冷感症の一症例に関する手記は、実名こそ伏せられておれ、全く事実に基づくものの由で、一医学徒としての氏の誠実な科学的探究心と、冷静な人間的反省とが、疑って一丸となった稀有の記録である。」
家族合せ 「 こんなことはお前以前に何ぴともしたことなく お前以後に何ぴともしないことだろう!  アラビヤンナイト第十二夜   どういうルールをもちどういう解決を見出す遊戯であったかは大方忘れてしまったが、輝子は小学校の幾年かを飽きもせずに遊びつづけた家族合せという遊戯について、その時ふと思い出した。」 
虚栄について
「 虚栄というものを人間の浅墓な精神的お化粧のように考えている人があるが、それこそ浅墓な考えである。こういう迷信がある。誠実派のインテリのもちやすい迷信で、虚栄心の殻を脱げば誰も彼もざっくばらんな誠実素朴な人間同志だと思いこむことである。ところが『ざっくばらん』という奴も、男の世界の虚栄心の一つだ。」
孔雀  一  ある晩、いきなり訪ねてきた男が刑事であったのには、富岡もおどろいた。  十月二日の未明に、近くのM遊園地で、二十七羽の印度孔雀が殺され、その記事が夕刊に出て、富岡が一種の感動を受けているうちに、明る晩刑事が来たのであった。
独楽 「 周知のごとく、文士生活をしていると、時折奇妙な訪客に悩まされるものである。そしてそういう話は、聴手にとって概して面白いものではない。」
真珠
佐々木夫人の誕生日は十二月の十日だったが、夫人はよろず簡素を旨としていたので、親しい友だけを招いて、自宅でお茶の会をした。集まったのは、山本、松村、東、春日の四夫人で、いずれも佐々木夫人の年齢の四十三歳と、同年輩の人たちである。
侍童
「 戦災に会った女子部の復興のために、焼け残った男子部の校舎でひらかれるバザーの出品受付が〆切という日、寄附の受付の天幕も委託販売の受付の天幕も、在学生やその父兄や卒業生たちで混雑していた。」
「 七に二を足してまともに九という答が出るようなことはかえってこんな時代の他にはあるまいと思われる簡単明瞭な一時期のなかに夏が既に訪れていた。それはどのみち戦争の最後の夏となるはずだった。それだけにそれは春のあとに来て秋に先立つあの夏ではなく、孤立した、無縁の、いわば離れ小島のような季節であった。」
サド侯爵夫人
「サン・フォン伯爵夫人  (乗馬服で、鞭を片手にいらいらと歩きまわる)とんだお招きね。馬の稽古のかえりに、ちょっと立寄ってくれ、というたってのおたのみだから、こうしてはじめてのお宅に伺ってみれば、思う存分待たせて下さるんだわ。」
創刊四十五周年を祝う  
「 こうして私は偉そうに巻頭言なぞ書いているが、『婦人公論』の年齢は私よりも十年も多く、伯母さんに向かって講釈をしているようなものである。顧みて忸怩たらざるを得ない。 そもそも日本における婦人雑誌という存在の特異性は、外国のファッション雑誌などと類を異にして、明治のブルー・ストッキングの諸女史の、女性解放運動に端を発し、その啓蒙主義の流れに沿うて発展してきたものである。」
一九六〇年の若者
「 今年の政治的社会的事件の最大のものは、いうまでもなく六月十九日深夜の自然承諾を大詰とする大規模な安保闘争であろう。この間、ハガチー投石事件あり、樺美智子さんの死あり、全学連の名は世界にとどろいた。」
女神
「『もうパラソルのいる季節ね』と朝子がいった。 『買ってあげよう。フランス風の、うんと柄の長いやつがいい。朝子にはああいうのが似合うんだ。ペッ、サン・グラスをかけた女がとおった。あれはまったくかなわん。朝子は決してサン・グラスをかけてはいけないよ』」
「 彼女が待ち焦がれたピンカートンの来る前に、老いが来たらどうだったか。老いは、少なくともピンカートンほど、彼女につれなくはなかったであろう。それは戦争からかえってはじめて聴きにゆく気になった音楽会で、ふと清原にうかんだ考えだった。」
「 それはまるで柔軟な鎧のようであった。 千羽鶴を刺繍した鴇色紋綸子の中振袖に、礼子はふくらすずめに結んだ袋帯を締めていた。赤い金銀の扇面くずしの帯の刺繍を、ただよう帯揚の鹿の子絞りと、丸括けのふくよかな帯締めが宥めていた。」
白鳥
「 カーテンをあけると一面の雪景色だ。まだふりしきっている粉雪を寝起きの目で夢のつづきのようにぼんやり見ていると、急に何か思いついたように邦子の顔はかがやきだした。そうだ、雪の朝、それも可成の降りに、白鳥を乗りまわしたいというのが宿望だったのだ。」
バレエ日本  巻頭言より(『婦人公論』1960年1月号 ~12月号)
「日本のバレエ界には、バレエを踊る人が一人もいないそうだ。これはソ連から来た先生の御託宣である。クラシック・バレエの正統的な伝統は、ソ連に保たれていているというのが定説であって、あんなに訓練にも公演にも金がかかる旧時代的芸術は、もはや資本主義国家では抱え込みきれないという点もあるだろう。」
文学に於ける春のめざめ   
「 文学に対する情熱は大抵春機発動期に生れてくるはしかのようなものである。一度女と寝てみたいと少年が夢みるように、一度小説を書いてみたいと、少年は空想する。書いてみる。小説は現実生活のように容易に作者を大人にしてはくれない」
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面目ないが (新潮文庫)

寒川 猫持 / 新潮社


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by suziestefan | 2016-07-21 17:53 | ほんのまくらクイズ